「どうしてセラピストになったんですか?」その3

「どうしてセラピストになったんですか?」その1

「どうしてセラピストになったんですか?」その2

の続きです。

サーノ博士のヒーリング・バックペイン
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――腰痛・肩こりの原因と治療

著者
ジョン・E・サーノ

ニューヨーク医科大学臨床リハビリテーション医学科教授。

ニューヨーク大学医療センター付属ハワード・A・ラスク・リハビリテーション研究所所属医師

1999年4月20日
第1刷発行

2011年2月20日
第16刷発行

この本は、「腰痛患者が最後に読む本」として
ミクシイの「腰痛コミュ」で紹介されていました。

原因不明の腰痛で7週間ほぼ寝たきり生活を余儀なくされた私が
ワラをもつかむ気持ちでつかんだ「ワラ」そのものです。

整形外科に行くのも、
タクシーの後部座席に寝転がって(それでも動くから痛い)、
なんとか診察に出かけている状態で

マッサージとかも色々、色々試したけれども
一か月経ってもまったく良くならないので、
途中でイヤになってしまって、
もはや、
どこか大きな病院や有名な治療家さんの所などに
出かける元気すらなかった日々に

ある日、インターネットで見つけた情報でした。

「この本を読むだけで腰痛が治りました」
「私もです!」
「私も!」
という書き込みを見て……

本を読むだけでこの痛みが治るワケない
と、超、半信半疑ながらも、
毎日寝てる事しかできない日々が一か月以上続いているのだから、
とにかく一度、この本を買って読んでみよう、
と思って、アマゾンでポチッたのでした。

(あの時疑いながらもこの本を買った私って偉いわ)

内容を一部抜粋します(順不同)と、

「わたしはこれまでずっと、
厳密な意味での身体の異常は
心の中で起きている事が原因で生じたものであり
それゆえに心によって止められるとはっきり証明してきた。」

と書いてあります。

サーノ博士は、
グループカウンセリングのみで腰痛の治療をしている、
ニューヨークの整形外科医です。

(サーノ博士も、最初は理学療法、リハビリなどと
カウンセリングを組み合わせて治療していたようですが、
この本を書いた時にはグループカウンセリング【のみ】になってます…)

サーノ博士は、腰痛を、
「緊張性筋炎症候群(TMS)=痛みを伴う筋肉の生理的変化」
と定義しています。

「TMSの生理的変化は脳から始まる。

抑圧された不安や怒りなどの感情が脳内で作用しはじめると

自律神経系が ある部分の筋肉や神経、腱、靭帯の血流量を減少させ
その結果、その部位の組織に痛みやその他の機能障害が起きる。」

と。

つまり、めちゃザックリまとめてしまうと、
「不安」や「怒り」などの感情を抑圧すると、
腰痛が起きる…という理屈です。

抑圧とは、「なかったコトにするシステム」ですね。

「不安」や「怒り」を感じたくないから、
人は腰痛を引き起こしているんです、という理論。

(これをニューヨーク整形外科医のお医者さんが書いてるのがスゴイなと思う…)

「身体の異常は――

特に痛みがあり、恐怖心がわき、身体が利かなくなるような状態ともなれば

本人の注意を完璧に引き付ける事が出来る。」

「考えてみれば 怒りを抑圧するには理に叶った理由がたくさんある。
意識していない事が多いというだけだ。

誰しも人から好かれたいし 愛されたい。
非難されるのは面白くないから 嫌われるような振る舞いは避ける。 」

「自律神経系が 抑圧された不安や怒りなどの(無意識下の)感情に反応している。

心が抑圧し続けようとする 非常に不快で苦痛に満ちた感情から
本人の注意をそらさんがための現象なのだ。

心の痛みより身体の痛みの方がマシだと
心が決め込んでいるようにも思われる。」

人間には不快な感情や苦痛に満ちた感情、きまりが悪くなるような感情を
無意識のうちに抑えつけてしまう傾向がある。」

「こうして抑圧された感情が、TMSやその他の類似疾患を引き起こす。

不安と怒りは望ましくない感情の代表だ。

(私注:それ以外の感情でも、望ましくないものは全て、
劣等感なども、当てはまると私は解釈しています^^)

できれば自分でも気づかずにいたいと思うような感情だから、
心は 可能となればそれを無意識下のひみつの場所に隠してしまう。

――『この症状が出たとき、わたしの生活には
別に変わった事なんて何ひとつありませんでした。』
と言う人もいる。

しかし 日常生活の辛苦についてよく話し合ってみると
絶えず怒りを感じていることが明らかになるものだ。

こういうタイプの人は次第に怒りを蓄積させていき、
それが限界を超えたときにTMSが発症するのだとわたしは考えている。

一度このことを患者に指摘すると、

なるほど自分はいわば完全主義者で責任感が非常に強く、
日常生活の重圧に反応して、
知らず知らずのうちに怒りと不安を溜め込むたちだ と認める。」

「原因は脊椎にではなく、本人の人生にあった。」

(…この一文、あの頃の私にはむちゃくちゃ痛かったですわ…)

「心の問題から気持ちをそらそうと思ったら、
からだがちょっぴり痛むだけでいいんだ」

『ピーナッツ(※訳注:スヌーピーが登場する漫画シリーズ)』

この本を読んで、思い当たる事が多すぎて、
やっと私は、

この腰痛には、もう
整形外科じゃなくて
マッサージとかじゃなくて

(※整形外科とかその他のセラピーが役に立つ事も十分あります。
この時の私にはイマイチだったというだけです。)

「カウンセリングが必要なんだ」と、ココロの底から納得出来たのでした。

そして腰痛で辛いので出かけてカウンセリングを受ける気力がなかったので、
電話でカウンセリングを受ける事にしたのです。

その時の話はまた次回^^

(あーーーん長くなる!ごめんちゃい!)

お花1

「どうしてセラピストになったんですか?」その4
なんでこの「カウンセラーになりたい願望」が出てきたのかは本人にも謎…

「どうしてセラピストになったんですか?」その5
最終話。

「どうしてセラピストになったんですか?」その2

「どうしてセラピストになったんですか?その1」の続きです。

私の人生がシフトチェンジするキッカケになった
「激痛の腰痛」について語ろうと思うのですが、
その前に私の性格とかについて少し。

【我慢する事だけが処世術だった頃】

皆さんは、子供の頃、どんな風でした?
子供らしい子供でしたか?

私はあんまりそうじゃなかった気がします。

勿論周りの大人から見たら、
子供らしい部分も当然あったと思いますが、

本人の「自覚症状」としてはのびのびしてなかった感じ。

安心して誰かに甘えたりとか、我儘を言ったりを、
ほとんどした事がありませんでした。

ずっと、自分の意見が人とぶつかるとか、反対意見を言う事とか、
人からの提案や誘いを拒絶する事が、

苦手で、苦痛で、出来ませんでした。

しかも、相手がちょっと強引だったり気が強かったりすると、
もう、絶対にNoと言えませんでした。
(今思えば、自分が勝手に我慢して勝手に怒りを溜めていたんですがね…)

物心ついた時から、
ずっと「良い子」「我慢強い子」で生きてきたからです。

自分の意見というモノがありませんでした。
ここで周りが平和を保つために自分はどうするか?という視点のみ。
ワガママが言えない子供だったのも多分そういう事です。

思い返せば、幼少期も、思春期も、大人になってからも、
親に反抗した事も、子供らしい我儘を言った事も、
あまりなかったと思います。

ていうか、きっとね、
何回かちょいちょいワガママを言ってみたりはしてたと思うんですが、
ワガママは勿論却下されて、結果、全く言えなくなった、
という感じでしょうか。

うちの親が特別厳しかったとは思いません。

ごく普通の両親で、それなりの愛情を持って育ててくれたと思います。

私が無駄に敏感な子供だっただけです。笑)

本当は反抗したい時も、我儘を言いたい時もありましたが、
言えなくて、我慢していただけです。

文句を言わずに我慢する事だけが私の処世術でした。
しかも、途中からはもう我慢している事にさえ無自覚でした。

鮮やかなコスモスと都会

そうするとどうなるのか?

私の場合は、盛大な腰痛になってました。笑

振り返れば、人生の節目節目に、腰痛で歩けなくなってました。

「中学時代の腰痛」
・可愛がってくれていた祖母の死

・高校受験のストレス
(阪神・淡路大震災があった年に中3になりました)

・母親の乳癌による手術&入院
&家事育児(当時末妹3歳)負担増大のストレス、

「高校時代の腰痛」
・大学受験のストレス

「社会人時代の腰痛」
・でっかいクレーム2つ抱えたストレス
・3.11の震災後の各種ストレス
(私は千葉県民なので家族もろとも無事でしたが、
ガソリンが入れられなくて仕事が出来ないストレスとか、
姪っ子が乳児だったので
ミルク用の水が手に入らない?という不安が一時期ありました)

あぁーー、
あの頃、EFTやマトリックスを知っていたら、出来た事が沢山あったなぁ、
と思います。

青のタッピング画像♪~~♪

(↑ストレスを感じたら、身体のこの部分をトントンとタッピングしましょう!!
まぁ、その時タッピングできなくても、
時間が経ってからでもちゃんと癒せます。
私自身、過去を少しずつ癒してますよ。)

ようするに、
ココロを無視していると、
どうやっても無視出来ないように、身体が訴えてくるんだよね。

ほんと、身体って良く出来てるよね。

で。社会人時代の腰痛の時に、
ある本(サーノ博士のヒーリングバックペイン)に出会って衝撃を受ける話は、

ああ・・・・・長くなったので、続いちゃいます。笑

「どうしてセラピストになったんですか?」その3
腰痛が教えてくれた事…

「どうしてセラピストになったんですか?」その4
なんでこの「カウンセラーになりたい願望」が出てきたのかは本人にも謎…

「どうしてセラピストになったんですか?」その5
最終話。

「どうしてセラピストになったんですか?」その1

良くご質問いただくので、(今日も聞かれた^^)

ここのページにも、簡単に経歴は載せてありますが…

改めて書いてみようかなと思います。

もともと、大学を卒業してから10年間、フツーの会社員だったわたし。

特に大学などで心理学を勉強していた訳でもないし、
よくセラピストさんのプロフィールにあるような
「昔から人にやたらと信頼され相談されるタイプでした」という訳でもなく(笑)

本当に単なるイチ営業職でした。

特殊な能力や資格や才能もないから、
ずっとこうして会社員でやっていくんだろうなと思ってたし
(一度転職はしてますし、転職する可能性はゼロじゃないとは思ってたけどさ)

個人事業主になって独立するなんて考えた事もなかったし

ましてやカウンセラー・セラピストになろうだなんて、
口に出した事もなかった。。。。

多分ね、2011年前半までの私に、
30過ぎた独身女性が、

「今ね、まったく何の資格もないし、経験もないし、知識もないし、
たいして貯金もないし、なんの保証もないんだけど、

いずれ会社員をやめて、
何か自分の好きな事をして
生きていきたいなって思うんだよね♪」

って言ったら

顔では笑って
「いいね~応援するよ!」って言ってたと思いますが

心の中では「ケッ」と鼻で笑っていたと思います。笑

「スキ~♪ とか ワクワク~♪ だけで
生活出来るんなら、誰も苦労しねーんだよっ!現実みろよっ!現実っ!!

家賃・光熱費・食費・誰が払うんだよっ!!

稼げない(or結婚しない)不美人に、生きる資格はないっ!!」

ぐらいの事を、どこかで思ってた。

あ、私ね、
「自分ブス病(自分はなんてブスなんだ!生きる資格ない!と落ち込む不治の病)」
を患っていて、
外見に対するコンプレックスが酷かったので、
顔や体型が美しければ価値があると思っていました。

美人だったら幸せに生きられるのにってずっと思ってました。

(写真を撮られるのは今でも超苦手です。ジドリは別ですが。)

周りの人が優しくしてくれたら
誰かが好きだと言ってくれたら

=自分には価値がある、と信じていたんですね。

自分で自分を認めて、自分で自分を愛するなんて
まったく出来ていない状態でした。

でも、2011年の春に、すんごい酷い腰痛になったんですよ。

これが今思えば一つの大きなキッカケでした。

それで、マジで痛すぎて歩けなくなって、仕事出来なくなったんです。
(7週間、休職しました。)

「仕事」だけが私の価値だったのに。

もちろん
整形外科も行きました。

(歩けないのでタクシーの後部座席に寝転がって行ってました^^;
病院に着いてからも寝転がってないといられないので、
長椅子で寝転んで診察待ってました。)

レントゲンも撮った
MRIも撮った
(痛み止めも2週間ぐらいはマジメに飲みましたよ)
 
整形外科に通ってもなかなか治らないので、
「そんなに痛いなんておかしい。
内臓疾患が隠れてるんじゃないか?」と上司に言われて、
内科にも行って、ありとあらゆる検査もしました。 


膀胱炎以外何も見つからず。。。。
(腰痛すぎて、トイレ行くのも辛かったので、
無意識に我慢してたら膀胱炎になってた。笑)

鍼灸治療とか
(今でもたまに行きます^^)

アロマセラピー

気功

カイロプラクティック

ゲルマニウム岩盤浴

「腰痛」に良いと言われるものは、なんでも試しました。

藁にもすがる思いで。

私、自他共に認める「がんばりすぎ症候群」を患っていました。

(※がんばりが「適度」なら、「努力家」で良いんですけどね…)

それは、人に認められる事を欲していたからなんですが。

色々頑張りすぎたから
身体からのSOS出て、
激しい腰痛になったんだなというのは理解出来ましたが

「仕事」が出来なくなるなんて、
生きる意味がないぐらいの衝撃でした。

 
結婚もしてない、子供も産んでない私が、
唯一他人に誇れる(?)ものが
「正社員でキチンとそれなりのお給料をもらっている」事だったので。

今思えば「それ」で周りから自分を守っていたんです。
 

「私は働いているから、ニンゲンとしての義務は果たしているから大丈夫」
(常に「世間一般」から見て合格か不合格か、自分も他人もジャッジしていました)

 
「忙しく働いているから結婚・出産してないけど仕方ない」
(恋愛が苦手な私をずっと責めてました^^;)
 

「これだけのお給料もらってるんだから、家事が出来なくても別に良いでしょ?」
(料理が出来ない事もずっと責めてました^^;)

という思考がありました。

でもそれって全部、自分を守ろうとする攻撃だったなぁと思います。

だって
私からみて「ちゃんと働いてない人」には
優しい目を向けられなかったし。

心の中で「もっとちゃんと仕事しろよっ!(むきーっ)」
って責めてました。

(仕事のクオリティが低いとか、会議に欠席するとか、今思えば些細?な事でもイラッとしてたし。
んで、もちろん大きなミスやカンチガイがあれば、ものすごく強~い怒りが渦巻いてました。笑
人によっては、怖かった…と思われてたかも、と思う。会社員だった頃の私^^;)

そしてその「冷たい目線」「責める目線」は、
他人を責めていると同時に、自分の事もずっと責めてたんですよね。

そりゃあ、生きるのが苦しかっただろうなーと
今ではほぼ他人事のような感覚ですが、そう思います。

浮かぶカモ

まあとにかく
腰痛でほぼ寝たきりになって
何をどうしたら良いのかも分からなくて
(ありとあらゆる治療を試すも、1か月ぐらい全く改善せずでした。)

ずーっとぐるぐるしてた私が
最終的にたどり着いたのが、

「サーノ博士のヒーリングバックペイン」という、
ニューヨークの整形外科医の先生が書いた本です。

(続く…)

「どうしてセラピストになったんですか?」その2
そもそも、子供時代の私は…

「どうしてセラピストになったんですか?」その3
腰痛が教えてくれた事…

「どうしてセラピストになったんですか?」その4
なんでこの「カウンセラーになりたい願望」が出てきたのかは本人にも謎…

「どうしてセラピストになったんですか?」その5
最終話。