【癒しって何だろう?ちえチャンネル対談その1】
と、
【セラピストとして向かっている方向 ちえチャンネル対談その2】
の、続きを、淳子さんが書き起こして下さったのです♪
【心理セラピストって何をしてくれるの?】淳子さんのnote
めちゃくちゃ素敵にまとめて下さっているので
良かったら淳子さんの記事を見に行って下さい^^
↑動画もよろしかったらどうぞ。
以下、対談部分のみ抜粋。
淳子:ちえちゃんは、セラピストはクライアントを癒そうとしないほうがいい、って思ってるんだよね
ちえ: この前、クラニオセイクラルセラピストのかおりさんとも似たような話になったんですよ。
「その人に良くなって欲しいと思うことすら、その人の制限になっちゃう」って、かおりさんがおっしゃってたんです。
本当にそうだなあって思って。セラピストが癒そうとしてしまうと、余計な力が入っちゃうんですよね。
淳子: うんうん
ちえ: わたしは「本来の自分に戻っていくのが癒し」って思っているんですよ。
本来の自分って、自分しかわからないはずなんです。セラピストは知らない。だからセラピストが「こういう風にすると、いやされるよ〜」といっても、そのとおりにはいかない。
淳子: ふふふ。
ちえ: セッションは余計なことしないように頑張る時間(笑)。
淳子: うんうん。
ちえ: 潜在意識に降りていくのを手伝うとか、ハートの声をきくのに耳をすますのをサポートするとか、(EFTの)タッピングするとか、癒しに関わるスキル面の具体的なサポートは、もちろんセラピストとしてやります。
でも「癒そう」というのはしないほうがいいと思う。
淳子: うん。
ちえ: 邪魔しちゃう感じがしちゃうんですよね。セラピストががんばると。その人のプロセスを。
淳子: 自分がクライアントとしてセラピーを受けた時も「あ、セラピストさんの見せてくれる方向はその通りなんだけど、今はまだ無理だなあ」ってことがあったんですよ。
クライアントは、無意識の中で癒しのプロセスをわかってるんですよね。自分の歩いていくスピード、方向性ってクライアント本人しか知らない。
だから癒してあげるって不可能で、セラピストはただ一緒にいるしかないよね。
ただそのときに一緒にいるって、(クライアントにとって)最大の力なんですよ。
ちえ: うん。
淳子: セラピストが癒さないといっても、クライアントさんが「変わる」(楽になる)ことへの焦りが生まれたり、今の自分を否定しちゃったりする時は、セラピストのサポートは必要ですよね。
それは、「今ある自分の姿」への否定の声だから、やっぱり苦しいと思うんです。だから、そんな自己否定はする必要はない、と「今のありのままのあなたの姿」をセラピストは全面的に受容していくというサポートはします。
そんな「自己否定の声」が少しずつゆるんでいくと、(クライアントのなかで)自分で自分を癒していく力が目覚めていくんですよね。
ちえ: ひとりじゃないって、大きいですよね。
淳子: うん。セラピストがクライアントを癒してるんじゃなくて、
クライアントが自分で自分自身を癒しているんだよね。
ちえ: ほんとそのとおり。
淳子: そこにいるだけなんだよね、わたしたち。
ちえ: 放っておくと「自分を否定する自分」が「自分」の癒しを邪魔したりして、どうしても「本来の自分」に戻りにくくなる時がありますね。
その「邪魔」にちょっと休んでもらったり、「邪魔」の癒しをさきにやったり、っていうのを、セラピストがしてくれる。
淳子: だね。
ちえ: 本当に余計な力みもなくほっといたら、人って自然に癒されていくんですよ。本人の正しい方向へ向かっていくと思う。転んで怪我しても、自然に治る、みたいなね。本当に放っておくことができたらいい。
淳子:(うなずく)
ちえ: というわけで、余計なことをしないほうがセラピーは進む、と(笑)
淳子: 癒そうとしていない、というと、ちょっと薄情に聞こえるけどね(笑)
ちえ:やる気ないのか、とかね(笑)
淳子: でも、やる気ないとか、意味がないとかそういうことじゃないよね。クライアントさんと一緒に(癒しのプロセスを)歩んでるんだよね。
ちえ: わたしがクライアントとしてセッション受ける時は、何の強制力もなく、ホールド感のなかで、全方向どっちに向かっていってもいいんだよ、っていう空間が欲しいんですよね。たとえ口にだしていってくれてなくてもよくて。
何にも期待されず、バッシングもされず、批判もされず受け入れられている空間に自分を置いてあげる。
(だから自分がセラピストの時は)そういう感じを大切にしてます。
淳子: それが私たちのやってることだね。
ちえ: でも、意外と難しいじゃないですか。
アドバイスもしない、こっちだよっていわない、って。セラピストだって自我があるわけで。
自我にとっては難しいことですよね。
そこがセラピストとして自分がこれからも勉強していくところかなあと思います。
淳子: うん。
ちえ:「自分が本当にやりたいことはこれです。でもできないんだけど」っていう時は、「じゃあやればいいじゃない」で終わりにしない。
ハートの声がわかっていても、一歩が踏み出せない。
ハートの声だって思っていても、実は(苦しみを上塗りするだけの)頭の声だったりしますよね。
だから、無理に「よりよい自分」を目指すようなことはしない。
そういう意味でも「役に立とうとしない」んです(笑)。
淳子:みなさんのセラピストとしての概念を大きく覆そうとしているかもしれないね(笑)。
ちえ: セラピストに役に立とうとされちゃうと、クライアントにとってはプレッシャーになっちゃうこともありますよね。
淳子: そうだね。セラピストが役に立とうとすると、「今のあなたはダメですよ」っていってることになりかねない時があるからね。
それはクライアントさんの現状を否定することにもなりかねないから、クライアントにとってはきついよね。
ちえ: もちろん、クライアントさんには楽になって欲しいし、幸せになって欲しい。
でも、「わたしのセッションでよくなってくださいよ」っていうプレッシャーは与えないです。ただ、自然に「この人は絶対大丈夫」って思いながらセッションしてるんです。
それがないとセラピストはできないだろうなあと思います。
「この人辛そう、苦しそう、助けてあげなきゃ」ってメンタルでセラピストやっていると、セラピストは苦しい。
淳子: そういうセラピストに会うと、クライアントさんも苦しいよね。
力まないセラピストがいいなあ。クライアントの立場からいえば。
ちえ: 「よくなって欲しいけど、よくならなくても大丈夫だよ」っていうことなんですよね。
そもそも、もともとあなたは大丈夫なんだから、っていう気持ちでクライアントさんと向き合ってるんですよ。
クライアントさんへのそういう信頼感がないと、癒しの旅は苦しくなるんですよね。
淳子: うん。
ちえ: 「セラピーやカウンセリングって、苦しいことに向き合わなきゃいけないんですよね」って思ってる人多いけど、そんなに怖がらなくてもいいんだ、とお伝えしたいです。
「もともと自分は大丈夫だったんだ」っていうのを思い出す途中で「苦しい自分」もでてくることもあるけど、大丈夫。
それは私たちセラピストがクライアントとして経験済みなので、クライアントを信じて見守ることができるんですよ。
淳子: そんなふうに(隠れていた)「苦しい自分」に1つ1つの出会っていくのは、クライアントにとってもセラピストにとっても「発見」だよね。
ちえ: そうそう。地道に1つ1つ自己否定を緩めていくんですよね。
自分のことこんなにダメだと思ってたんだ。だから苦しかったんだ…ってことをわかっていく。
そういうことをやっている。繰り返していくんですよね。
淳子:そう、それをやってきたし、やってくんだよね。
そんな、地味だけど確実な癒しのプロセスを提供できたら、と思います。
次は、淳子さんとの対談最終回
「これからは自己愛リテラシーの時代」 へ続きます♪