「薬物中毒は、環境が原因だ」という
仮説を証明した
「ラットパーク実験」をご存知ですか?
ラットにとっての楽園を作ります。
壁に草原の絵をかき、
地面に常緑樹のウッドチップをしき、
隠れたり遊んだりできる箱を用意します。
そこに、モルヒネ入りの水と、
ふつうの水を用意し、ラットを放します。
楽園と対比して、
普通の実験ケージ(楽園の1/200の狭さ)では
ラットを1匹だけ入れます。
(草原の絵もウッドチップも遊べる箱もない、
他のラットも居ない)
楽園のラット、
実験ケージのラットはそれぞれ
どちらの水を選ぶのでしょう?
・ふつうの水
・モルヒネ&砂糖入りの水
(砂糖はモルヒネの苦味を消す、
ラットは甘味を好む)
楽園のラットはふつうの水を飲みます
(砂糖を増やしても
モルヒネ入りの水は選ばない)
他のラットとじゃれ合い、
遊び、交尾して過ごす。
実験ケージのラットは
早い段階からモルヒネ入りの水を選び、
モルヒネに酔う様子を
見せるようになります。
(砂糖を減らしてもモルヒネ入りの水を選ぶ)
これらの実験から、
アレクサンダー博士は、
「薬物中毒は、
薬物自体の依存性よりも、
環境が原因である」と
確信するようになっていきます。
この実験について、
私も「なるほど確かにそうなんだろうな」
と思ってます。
孤独は中毒、依存の原因になると。
私たちは哺乳類だからね!
(哺乳類って、同種動物との触れ合いが必要な動物なんです)
Wikiにもラットパークについては載ってるので
ご参考になれば
ラットパークとは(Wiki)